AB3C道場は、数名でグループになって、題材になっている企業のAB3Cを考えてみる、という勉強会です。このAB3C道場にクライアント役(題材企業)として参加されたおふたりに、受講後のご感想をいただきました。
ラーソン・ジュール・ニッポン株式会社 乾大輔様のご感想
自分中での「考える」ということがまだまだ浅い!ということに気づかされた一日でした。
通常の3Cで「顧客」は設定していましたがそれは表面的なもので、実は顧客理解が全くできていないということがよくわかりました。
「顧客」が求めている「価値(ベネフィット)」をフレームに入れるだけで「考える」が一段以上深まると感じました。
「顧客」が本当に求めている「価値(ベネフィット)」が何なのか?によって競合も大きく変わるという点も「なるほど~」と目から鱗でした。
「アドバンテージ」のフレームを含め、これを知っているのと知らないのとでは「考える」ことに雲泥の差が表れるということが体感できたのは非常に大きかったです。
一番大切なのは実践。
早速翌日の商品企画ミーティングでAB3Cフレームに基づいた「顧客価値(ベネフィット)」について話したところ、これが効果てきめん、普段よりも議論が前向きになり合意形成に導くことができました。
戦略を考える上で大切なのはもちろんのこと、社内で共通言語にすることができたら組織力の向上につながるとも思いました。
まずはアウトプットあるのみ。定期的に参加して戦略の答え合わせやブラッシュアップができればと思っています。
乾様には、動画インタビューにもご協力いただきました。
①AB3Cファシリテーター 下園と対談(5:09)
②代表理事 権と対談(6:54)
AB3C道場には3回目の参加になりますが、参加する度に新しい発見に出会えます。
一言で表すならば、「自分たちの事業のことを、分かっているようで分かっていない」そんな言葉がしっくりときます。
先入観にとらわれない、社外の方たちの意見は、新鮮で切れ味鋭く、凝り固まった思考を見事に打破してくれます。
自分たちの本当の価値とはなにか?
戦う場所はどこなのか?
お客様に合わせて、僕等も変わり続けなければいけない。
初参加から3ヶ月が経ちますが、各部門ごとにAB3C分析を各責任者がつくっています。
社内でも「AB3C」「差別的優位点」「ベネフィット」などの言葉が共通言語としてコミュニケーションで使われるようになってきました。共通認識をつくることで、組織間の思考のズレをなくし、行動変化へのスピードにつながっています。
また定期的に、意図的にAB3Cを見直す機会をつくることが重要だと感じています。